ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「GREE」を運営するグリーが4月10日、2009年6月期業績計画の上方修正を発表した。グリーは2008年12月に株式公開したばかりだが、業績計画の上方修正はすでに2回目。
しかし、人気化が予想された4月13日の株式市場では、グリー株は朝方買われた後に売りが先行。結局、終値は4月10日終値を60円下回る5700円となった。業績計画の上方修正という、もっともシンプルな買い材料がなぜ、株価に響かなかったのか。
グリーの今期業績計画は上場時に売上高99億円、経常利益は58億7000万円と示されていた。しかし、1月と今回、2度の上方修正を経て売上高は128億円(前期比4.3倍)、経常利益は72億6000万円(同6.9倍)へ増額された。会員数が想定を上回るペースで増えており、4月5日には1000万人を突破。一方で、SNS連動型ゲームを核とした課金コンテンツも好調。1会員あたり売上高も増加を続けている。
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