リニアPCMレコーダー普及の鍵は? 高音質な“録音新時代”、主要3社の戦略

 音声を圧縮せずに高音質で録音できる「リニアPCMレコーダー」が人気を集めている。08年秋以降、各メーカーはICレコーダーの録音形式に「リニア PCM(WAV)」を積極的に採用。09年3月の「BCNランキング」では、1年前の08年4月と比べて台数で4倍という伸びを見せている。主要メーカー3社に販売戦略を聴いた。

 一口にリニアPCMレコーダーといっても、大きく分けて2つの種類がある。一つは、MP3やWMAに対応する一般的なICレコーダーに、リニアPCM形式を新たに追加したもの。

 もう一つは、音声をデジタル化して録音できるテープ「DAT(Digital Audio Tape)」の技術を継承するもの。主に業務用で使われているサンプリング周波数と量子化ビット数「96kHz/24bit」に対応するものが中心で、一般的にこちらをいわゆるリニアPCMレコーダーと呼ぶことが多い。「BCNランキング」では、この2つを合わせてリニアPCMレコーダーと呼んでいる。

●「CDにしたい」ユーザーに応える 消費電力にも注目――三洋電機

 07年3月から2年間、「BCNランキング」のリニアPCMレコーダーのメーカーシェアで首位をキープしているのは三洋電機。小型のボディで高音質が手軽に楽しめる「ICレコーダー+リニアPCM」タイプを販売する。「(録音した音声を)CDにしたい」というユーザーの要望に応えるため、CDと同じ音質の「44.1kHz/16bit」のICレコーダーを充実。現在同社が販売する13機種のうち9機種が対応している。

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