「一生添い遂げたい」と思う妻は半分以下--団塊夫婦のすれ違い現象

 博報堂エルダービジネス推進室は4月10日、全国の58〜62歳の520名を対象に実施した「団塊夫婦の関係」の調査結果を発表した。この調査は、2007年4月から始まった団塊の世代のリタイアが3年目を迎えたことを受けて実施したもの。定年を迎えてからの「夫婦すれ違い現象」が続いているという。

 例えば、「自分のことを考えてくれなかったので謝罪してほしいか」という設問に対し、26.6%の女性が「謝罪して欲しい」と回答したのに対して、男性はわずか8.0%しかいなかった。ただ、相手に謝罪したい男性は29.3%おり、男性の側もこれまでの言動に対して内心では謝ったほうがいいと感じているようだ。

 「結婚当初に比べ、ガッカリさせられた経験があるか」という設問では、「ある」と答えた女性が78.9%いたのに対し、男性は61.1%にとどまった。相手に対して「若いときの気持ちを持ち続けているか」という設問で「持ち続けている」と答えた人の割合は、男性が68.7%であったのに対し、女性は47.7%と半分以下であった。

 また、相手への若いときの気持ちを持っていない人のうち、「もう一度もちたい」という男性は54.2%いる一方、女性は35.3%しかおらず、「いまさら感」があるようだ。さらに、「相手と一生添い遂げたいか」という設問では、男性の5割以上がその気持ちを持っているのに対し、女性は40.8%と半分以下にとどまった。男性は、「この妻だけ」という気持ちが強いが、女性はすでにそうでもなく、夫の片想い現象があると博報堂は結論付けている。

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