シャープは4月8日、大阪・堺市に建設中の「21世紀型コンビナート」内にある液晶パネル工場を、2009年10月から稼動すると発表した。当初予定では2010年3月から稼動としており、約半年前倒しでの操業開始となる。
10月に稼動予定の液晶パネル工場は、2880mm×3130mmの大きさとなる世界初の第10世代マザーガラスを採用するとしており、月産能力は7万2000枚(稼動当初は3万6000枚)とのこと。40型、50型、60型クラスの大型テレビ用液晶パネルを生産するという。
代表取締役社長の片山幹雄氏は「液晶パネル量産化の検証が完了したことから、操業開始を決定した。生産調整を実施していた亀山第2工場も現在はフル稼働となっており、2009年秋に堺の新工場を立ち上げなければ、とてもではないが需要に追いつかない」と説明した。
なお、この液晶パネル工場を分社化して設立予定となっているソニーとの合弁会社については「話し合いが進んでおり、6月末には契約予定となっている。10月の稼動時にはシャープ単体での立ち上げになる」とコメントした。
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