日本語版Twitterは2009年も引き続きモバイルサービスの強化に努めるという。
「PCを日常的に使う人はそれほど多くない。マスに受け入れられるためには、やはり携帯電話の使い勝手を高めるのが近道。日本の携帯電話は特殊なので、Twitterが世界に向けて作っているものとは別に、日本向けサービスがあってもいいと思う」(枝氏)
企業のプロモーション利用も推進していく方針だ。デジタルガレージ子会社のCGMマーケティングは米国Twitterとの契約を更新し、Twitter日本語版に掲載するバナー広告を起点とした企業プロモーションなどを日本国内で提案していく。
3月31日には日本語版マーケティングパッケージを発表した。このパッケージは限定6社の広告主に対し、Twitter活用の企画立案からアカウント作成、フォロワー獲得、運用支援までを提供するもの。フォロー数、フォロワー数などの上限は解除されるという。
Twitterを活用したマーケティング事例は米国Dellが有名だ。DellはTwitter経由のアウトレット商品の売上げが2008年に約1億円あったと発表している。DellはTwitterで安売り情報を流し、そのリンクを経由した売り上げが約1億円にのぼったとしている。
「Dellさんはコーポレートページやショップページとはまったく違うブランドとして、Twitterを使って新製品、おすすめ情報を告知している。現在は日本語でも割引情報を流しているようです。こういう使い方なら企業もすんなりと入っていける」(高木氏)
高木氏は企業がフォロアーの個人情報を持たない点もメリットになるという。「個人情報を入力させるフォームもいらなければ、個人情報の開示請求、削除請求に応じる必要もないし、そもそもメールを送るためのインフラもいらないので、ログ管理を含めて、企業のリスク、運用の負担が大幅に減る。いまの時代にあったソリューションだと思う」。
Twitterには米国の有名人を探して、すぐにフォローできる「Suggest users」という機能がある。この日本版も作る計画だ。Twitter初心者はまず誰をフォローすればいいかわからないという問題がある。それを解決する1つのやり方として、日本人の有名人をすぐにフォローできる機能を用意するという。
また2008年に発表されながら、まだオープンしていないTwitter情報サイトを2009年第2四半期に公開する。Twitterの使い方、ビジネスで使える便利なTwitter関連ツールの紹介、外部開発者の紹介などを掲載する予定だ。
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