KDDIは6月5日より、企業向けに次世代IT基盤「KDDI クラウドサーバサービス」を提供する。国内にある同社のデータセンター「TELEHOUSE」内に構成したクラウドコンピューティング環境に、ファイアウォール、ロードバランサなどのアプリケーションを組み込んだ状態で提供する。
ユーザーは利用したい機能を選択してバーチャルにシステムを構築できる。ユーザーのデータは、グリッド内の複数サーバ間でミラーリングされるため、万一の故障時にもデータが失われることはないという。
ユーザーは、ブラウザの操作画面上でファイアウォール、ロードバランサ、Apacheなどの機能をドラッグ&ドロップで選び、仮想アプライアンスを設置、接続する。LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)などの代表的なウェブアプリケーションのシステム構成はテンプレート化して提供する。
システムの管理やモニタリングはブラウザ上でできる。ネットワークやサーバ機器はKDDIが24時間365日監視し、障害対応するという。エンドユーザー向けの「仮想SYSタイプ」とSIベンダー向けの「仮想DCタイプ」を用意しており、価格は仮想SYSタイプの場合、初期費用が10万5000円から、月額費用が16万8000円から。仮想DCタイプは初期費用が21万円から、月額費用が31万5000円からとなる。
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