VoiceOverが実現したのは、液晶がないiPod shuffleで曲名を知るだけではない。なんとプレイリストにも対応したのだ。プレイリスト名も、VoiceOverが読み上げてくれて、聞きたいプレイリストの名前が聞こえてきたら、選択するしくみだ。
これらも合わせて、リモコンの使い方をまとめておいた。
※一時停止中にトラック送り、戻しをすると、無音の中で曲名・アーティスト名が読み上げられる。
ちなみに、手元にあるiPhone向けサードパーティー製イヤホンマイクであるゼンハイザーコミュニケーションズ「MM 50 for iPhone」のスイッチではコントロールすることができなかった。ただ、もちろんループ再生やシャッフル再生だけなら、スライドスイッチの操作で聞くことができる。
最近リリースされたアップルの「In-Ear Headphones with Remote and Mic」などは対応するほか、これから他のメーカーからも対応製品がリリースされるだろう。
iPod shuffleは、シンプルすぎる製品のデザインからは想像できないような、音声を使った新しい操作性を提案している。1万円以下の製品にデザインとイノベーションをキチンと盛り込んできた、とてもアップルらしい製品と言える。
新しいiPod shuffleで音楽を聴く日常は、非常にシンプルな機能の道具をシンプルな動作で使いこなす楽しさ、その行為そのものが楽しくなってくるような感覚と言うべきだ。
音声を用いたインターフェースにはなかなかこなれたものが出てきていなかった中、iPod shuffleはリモコンのボタンと組み合わせてちょうど良い実装をしてきた。またもアップルか、期待を裏切らないところはさすがである。
さて新しいiPod shuffleに関して、強いて挙げるべき欠点は色だ。エリス氏は「人気の高いシルバーとクールなブラックを用意した」としている。ただ、今後も併売される第2世代1Gバイトモデルのようにカラーバリエーションがあったら、と期待したくなる。
ただ、本体があまりに小さいため、本体の色が増えたら、イヤホンまでカラーコーディネートしたくなってくるかもしれない。それもまた、音楽を身に付ける新しい楽しみとしておもしろいのではないだろうか。
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