富士フイルムは2月、新型CCDを採用したコンパクトデジタルカメラ「FinePix(ファインピックス) F200EXR」を発売した。国内のコンパクトデジタルカメラ市場は台数・金額の前年割れと価下落という厳しい状況が続いている。富士フイルムは今年、国内デジタルカメラ事業をどう展開していくのか。小島正彦・コンシューマー営業本部ファインピックスグループ部長に市場の見通しや製品戦略について聞いた。
●世界的な景気悪化で台数は減少、ユーザー指向で販売価格アップを図る
――09年の国内コンパクトデジタルカメラ市場の見通しは。
「経済環境が世界的・急速に悪化した影響で、販売台数では前年比で10-15%減になるだろう。販売金額も去年は価格下落が進んで大幅に減少した。今年も厳しい状況が予想される。コンパクトデジカメは値崩れが激しく、製品を発売した1か月後には価格が下がる。量販店がネット販売の価格に対抗することも1つの要因になっている。ある調査によると来店する女性の70%がネット販売の値段を引き合いに出し価格交渉をするという。こういう状況がメーカー、流通を圧迫している」
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