カリフォルニア州サニーベール発--ウェブサイト上の動画、ゲーム、文書をYahooの検索結果で注目させる簡単な方法を、「SearchMonkey Lite」と呼んでもいいかもしれない。
Yahooは開発者向けプラットフォーム「SearchMonkey」を通じて、パブリッシャがコンテンツを検索結果のページで目立たせる方法に取り組んでいるが、SearchMonkeyは強力だが使いやすさを犠牲にしていると同社は判断した。そこで、平均的なウェブページ制作者にも親しみやすいサービスを目指して、SearchMonkeyの軽量版を提供することにした。
Yahooは米国時間3月12日のブログ記事に、若干の修正を加えればそのままウェブページに追加できる基本的なコードを掲載した。説明通りにすれば、ページ内の動画、ゲーム、文書をYahooのウェブ巡回ソフトウェアが認識し、Yahooの検索結果ではこうした種類のデータがURLの横に目立つ形で表示される、とYahoo本社で行われた取材で検索部門上級製品ディレクターのTom Chi氏は説明した。
「この機能を組み込むために必要なコードはわずかだ」と、Chi氏はYahooが提供するテンプレートについて述べた。「ほんの少し構造を追加するだけなので、技術面での経験が少ない人にも役に立つ」
検索結果での動画はすでに表示されるようになっていて、ゲームや文書の表示も数週間のうちに開始されると同氏は語った。しかし、リンク先の信頼度や、スパムまみれにならないかを見きわめるため、検索結果への追加は徐々に進めていくという。
検索エンジンで首位に立つGoogleへの競争力を増すという狙いもあって、Yahooは検索をさらに実用的なものにし、利用者を増やそうと務めている。検索結果がさらに多く表示されるようになれば、Yahooが関連した広告を表示する機会も増える。
SearchMonkeyの軽量版を使うと、検索結果を見るだけで済むことも増えてくる。検索結果のページ上で動画を再生したり、ゲームをしたり、文書を読んだりできるからだ。
SearchMonkeyはYahooの検索エンジンがインターネット上で探し出す「構造化」データを基にしている。ウェブサイト側で要素にラベルを付けておくことにより、アドレスや動画など、個々の情報がどんな種類のものかを巡回ソフトが認識できるようにするわけだ。構造化されたデータは、セマンティックウェブ構想の重要な要素となっている。セマンティックウェブの構想は何年も前からあり、ウェブサイトに書かれたテキストそのものではなく、データが持つ意味をコンピュータが理解できるようにするというものだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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