デジタルアーツは、企業や官公庁向けメールフィルタリングソフト「m-FILTER」の最新版となるVer.2.5を3月16日に提供開始する。
m-FILTERは、メールの送受信を制御する「m-FILTER MailFilter」、メールの全文保存と検索を可能にする「m-FILTER Archive」、スパムメール対策の「m-FILTER Anti-Spam」の3つの機能を備える。
最新版では、新たに4つの機能を追加した。まず、「うっかり誤送信防止機能」は、メール作成者がメール送信アクションを実行した後に誤送信に気付いた場合、メール作成者が自ら当該メールを削除できるようにしたもの。これにより、誤送信による情報漏洩のリスクを軽減できるという。
また、前バージョンでは、m-FILTER Archiveのみを使用する場合に既存のネットワーク構成を変更する必要があったが、最新版では不要とした。これにより、m-FILTERのメンテナンス実行時にも、メールの流通を止める必要がなくなったという。1時間あたりの電子メール保存数は、国内類似製品の約5.7倍とのことだ。
さらに、地方自治体向けの新機能として「ドメイン変換機能」を追加した。LGWANアドレスのドメインとインターネットアドレスのドメインを自動的に判別し、必要に応じて変換する。これにより、利用者が使い分けを意識する必要がなくなるという。
このほか最新版では、一般的に用いられるeml形式のメールデータをm-FILTER Archive型式に変換し、m-FILTER導入前に受信したメールも活用できるようにしている。
価格は30ユーザーで約86万円から。利用者が必要とする機能のみを導入することも可能という。デジタルアーツは2010年3月末までに500社へ導入することを目標としている。
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