サイトやソフトの品質、クラウドソーシングで向上--報酬つきのバグ報告サービス「バグ・ハンター」

 ネットサーフィンやソフト使用中に発見した誤字やバグ。事業者に報告したくても窓口がなかったり手続きが面倒で結局やめてしまったことはないだろうか。ソフトウェアやシステム、ウェブなどの品質管理業務を手がけるTechEngineは3月2日から、そんなバグ情報を投稿することで報酬が貰えるサービス「バグ・ハンター」ベータ版を公開した。

 報告できるバグの種類は、ソフトウェアやオンラインサービスの不具合、ブログを含むウェブコンテンツの誤字脱字など。バグの投稿にユーザー登録は必要ないが、ユーザー登録をすれば、1件あたり100円の報酬を受け取ることができる。報酬を支払う対象となるのは上場企業の運営する公式サイト、もしくは同サイトで提供するソフトやシステムに限定しており、支払いは1000円から、支払い方法は銀行振り込みのみとなる。

 TechEngine代表取締役社長の陳勝善氏は「品質維持には第三者の目は大切」とサービスの必要性を語る。「大手クチコミサイトの品質管理を1年間担当する中で、第三者による試験で見つかりにくい不具合を発見することができました。より幅広くバグ情報を収集しようとユーザー参加型サービスを開発するに至ったのです」(陳氏)。過去6年に渡りシステムエンジニアとして活動した陳氏の切実な思いがサービスへと結びついた形だという。

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