「MobileMe」が2008年に散々なスタートを切ったとき、プッシュ式同期機能が盛り込まれていた。しかし、不十分な機能しか持たなかったため、コンピュータとモバイル機器(つまり、「iPhone」と「iPod touch」)との間の同期が満足できるレベルに達するまで、MobileMeの説明からは「プッシュ」という表現が削除された。
だが今、プッシュ機能が再び表舞台に登場し、「Mac」や他社製PCとの同期が迅速に行えるようになった。Macの「iCal」や「Addressbook」、あるいはPCの「Microsoft Outlook」で連絡先や予定表を更新すると、その変更は自動的に、そして迅速にクラウドにプッシュされる。反対に、「me.com」やiPhone、iPod touchを利用してMobileMeのデータを更新すると、MacやPCのデータに反映される。さらに、連絡先情報や予定表の変更がすべての機器で反映されるまでの時間が、以前よりも大幅に短縮されている。
これらすべてを適切に機能させるためには、「Mac OS X Leopard 10.5.6」または「MobileMe PC Control Panel 1.3」を使う必要がある。また、iPhoneとiPod touchにはファームウェアのバージョン2.2以降がインストールされていなければならない。
AppleがMobileMeの登録会員に送ったメールを紹介しよう。2009年2月中旬に発表された、「iDisk」を利用するファイル共有に関する追加情報にも注意してほしい。
MobileMe会員各位
過去数カ月間、当社はMobileMeを可能なかぎり最良のサービスにしようと懸命に取り組んできました。以下は、最近完了した改良と性能向上の概要です。
簡単なファイル共有。大き過ぎてメールでは送れないようなデータも、iDiskを使えばさらに簡単に共有できるようになりました。iDiskウェブアプリケーションでファイルを選択し、「Share File」ボタンをクリックすれば、ダウンロード用のリンクを含むメールを作成できます。また、オプションとして、パスワードで保護したり、リンクに有効期限を設定したりすることも可能です。さらに詳しい情報は、こちらのチュートリアルをご覧ください。
MacとPC間のシンクの高速化。Mac(Address Book、iCal)の連絡先やカレンダー、もしくはPC(Microsoft Outlook)をアップデートすると、そのたびに情報が自動的にクラウドへ送り出されます。同様にme.com、iPhone、iPod touchへの変更は自動的にMac、PCにプッシュされます。結果として、すべてのデバイス間の連絡先やカレンダーの情報が、より速くアップデートされるようになりました。シンクが高速化されたことの恩恵を享受するには、Mac OS X Leopard 10.5.6(Mac)、MobileMe Control Panel 1.3(Windows)の利用を推奨します。
メールのお知らせの改良、iPhoneとのシンク。新着メールのお知らせ、および、連絡先とカレンダーのMobileMeとのシンクの両機能について、信頼性が向上しました。iPhone、iPhone touchで最高のエクスペリエンスを楽しむには、iPhone Softwareバージョン2.2以降の利用を推奨します。
ウェブアプリケーションのパフォーマンスの改善。me.comでは、 Calendarの起動や連絡先の検索の高速化を含め、ウェブアプリケーションのパフォーマンスを全体的に改善しました。詳細は、こちらのサポート記事を参照してください。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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