オバマ米大統領、無線周波数帯利用への新たな課金を提案

文:Marguerite Reardon(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2009年02月27日 16時27分

 1兆7000億ドルの財政赤字に直面しているBarack Obama米大統領は、財政を潤すことを目的に、無線通信事業者から周波数帯ライセンス料金を新たに徴収することを提案している。

 Obama政権の提案は、米国時間2月26日に提出した2009年と2010年の予算案でおおまかな概略が打ち出された。計画では、政府から無線周波数帯をライセンスする無線通信事業者に対し、新しく料金を課金することを提案している。

 Reutersによると、年間の収入は、最初の2009年こそは5000万ドルだが、2010年には2億ドルに跳ね上がるという。料金は今後10年の間に少しずつ上昇し、最終的には年間5億5500万ドルとなる。これにより、今後10年間で48億ドルを徴収する見通しだ。

 通信事業者はすでに、無線周波数オークションの一部として連邦政府に料金を支払っているが、この料金はそれとは別のもの。連邦通信委員会(FCC)は、1990年代から電話会社などに対して無線周波数オークションを行っており、落札したライセンス所有者は、現金と引き換えに無線周波数帯を利用する独占的権利を得ることができる。

 ここ数年、このようなオークションは連邦政府に数億ドルもの利益をもたらしてきた。もっとも最新のものでは、2008年3月に終了した700MHz帯がある。デジタルテレビへの移行に伴うアナログテレビ放送の終了によって開放される周波数帯で、貴重な周波数帯の入札額は史上最高の196億ドルに達した。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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