使用されていない周波数帯を探して利用する機器の試作品が、米連邦通信委員会(FCC)から落第点をつけられた。
それでも、関係企業はさほど落胆していないと思われる。そもそもFCCの意向に従って機器を製造しただけだからだ。2006年12月に、FCCはテレビ局が利用していない周波数帯を探して利用するワイヤレス機器について業界に協力を求め、その結果、「ホワイトスペース連合」(White Spaces Coalition)が誕生した。Dell、EarthLink、Google、Hewlett-Packard、Intel、Microsoft、Philips Electronics North Americaといった企業がホワイトスペース連合に加盟している。
ホワイトスペース連合が提出した試作品は、FCCが求める水準に達していなかったようだ。FCCの報告によると、放送信号を検知しなかっただけでなく、干渉を起こす傾向もあったという。
今回提出された機器は、この技術に対するホワイトスペース連合の初めての取り組みだと、FCCは評価の中で指摘している。「したがって、今後製作される試作品では性能が向上する可能性があると考えている」と報告書には書かれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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