ジーエフケーマーケティングサービスジャパン(GfKジャパン)は、DVDソフトの販売数量が多かったソフトメーカーを表彰する「GfK Certified DVDソフト2008」を発表した。2008年最も販売数量が多かったタイトルは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版」となった。
GfK Certified DVDソフト2008は、2008年1月1日から12月31日の販売実績を合算し集計した結果に基づいて発表されたもの。CD/DVD販売店、レンタル店、家電量販店、総合量販店、Eコマースなどの販売数量を集計している。
映画部門、ドラマ部門、アニメ部門の3部門から構成され、それぞれのメーカー別販売数量シェアが発表された。
それによると、映画、ドラマの2部門でワーナー・ホーム・ビデオがシェア1位を獲得した。GfKでは「映画部門は、『アイ・アム・レジェンド』や『ダークナイト』など、得意分野である洋画で複数のヒット作を輩出したほか、『相棒』シリーズといった邦画タイトルでも好調な売上を記録している。2008年に発売されたタイトル数は約900と、メーカー別の年間発売数でトップクラスを誇る。このような幅広い展開が、2年連続の首位獲得につながった」と分析している。
続く2位は、20世紀フォックス ホーム エンターテイメント、3位はソニー・ピクチャーズ エンタテインメントとなった。
ドラマ部門でも1位となったワーナー・ホーム・ビデオは、旧作販売を強化することで底力を発揮したとのこと。2008年は米国脚本家組合のストの影響で、放送延期を相次ぐドラマが多かったため、新作のリリースが通常よりも見込めなかったことが影響しているという。
「のだめカンタービレ」など、国内のテレビドラマが堅調に推移したフジテレビジョンが2位、ワーナー・ホーム・ビデオ同様、海外ドラマのヒット作を数多く持つ20世紀フォックス ホーム エンターテイメントが3位となった。
アニメ部門では、2007年に引き続きバンダイビジュアルが首位を獲得。「ガンダム」や「マクロスF(フロンティア)」、「コードギアス反逆のルルーシュ」などの人気テレビシリーズタイトルを毎月発売し、安定した売上を維持したとのこと。GfKでは「新作発売時の売上の過半数をBlu-rayソフトが占めるタイトルも出始めており、Blu-rayソフト販売が好調であったことも構成比を押し上げた要因」とみている。
2位には、ディズニーアニメとスタジオジブリ作品を手がける、ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメントが、3位には「トムとジェリー」「The World of GOLDEN EGGS」シリーズをはじめ、豊富なタイトルラインアップを持つワーナー・ホーム・ビデオがランクインした。
タイトル別では、劇場用アニメをDVD化した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版」(キングレコード)がナンバー1タイトルとなった。販売数量は通常版を含めると30万枚を超えたとのこと。売上の約40%がEコマース経由で販売されており、GfKでは「このチャネルでの圧倒的支持が第1位獲得に結びついた」としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」