市場調査会社IDCとGartnerは米国時間2月25日、2009年の半導体売り上げは悪化するとの予側を示した。両社とも半導体売り上げが20%以上落ち込むと予想している。
IDCによると、世界の半導体市場は、主として第4四半期の大幅な低迷が響き、2010年まで回復することはないという。特に半導体工場の稼働率低下および値崩れによって、世界の半導体売り上げは2009年に22%下落するとIDCは予想する。
IDCは、メモリ(DRAMおよびNANDフラッシュメモリ)の売り上げは2009年後半までには安定するが、売り上げの増加は2010年まで見込めないとしている。設備投資については2009年に45%以上減少すると予想している。
回復の兆しも多少あるが、IDCは「半導体市場が安定し始めるのは2009年末で、2010年にはプラスの成長率を示し改善するだろう。ただし2011年過ぎまで、2007年や2008年にみられたレベルに届くことはないだろう」としている。
一方Gartnerは、2013年までは2008年レベルに回復することはないとみており、2009年の売り上げは24%減で1945億ドルと、さらに厳しい下落を予想している。これによりGartnerは、2009年の半導体市場売り上げは16%減少するとの12月の予側を下方修正した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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