毎日利用する日本語IME(Input Method Editor)。巨大な辞書をインストールすればストレスなく使用できるが、メモリーなどのリソース消費が激しい一方で、流行語やマイナーな略語などには対応していないということが少なくない。
そんなIMEの問題を解消すべく、慶應義塾大学理工学研究科萩原研究室修士2年奥野陽氏が開発したのが、辞書共有型IMEの「Social IME」だ。
Social IMEは、インターネット上で共有される辞書を使ったIME。ユーザーが登録した単語が自動で共有辞書に登録される仕組みで、単語の登録数を増すほどに使い勝手が向上する。最低限の実用性を担保すべく、フリーの辞書データなど54万語を搭載しサービスを開始した。なお同ソフトは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の2007年度上期未踏ソフトウェア創造事業にも採択されている。
共有された単語は誰でも使用でき、Twitterでも公開されていくので、プライバシー情報などが含まれる単語登録は望ましくないが、モード設定を切り替えることで、共有をしないという設定も可能だ。
Social IME誕生のきっかけについて奥野氏は「東方(東方Project:人気同人サークル制作のゲーム作品群)の登場人物を漢字に変換しようとしても、当て字が多くて変換が大変。かといって数が多いので自分ですべてを登録するのは不可能に近かった」と話す。そこで「このゲームのファンなら自分で辞書登録しているはず。じゃあ、みんなの辞書を効率良く共有することはできないかと考えたのがきっかけ」(奥野氏)
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