残念なことではあるが、これまでのところ、バルセロナで開催のGSMA Mobile World Congressにおいて、Googleの「Android」に関する最新ニュースが、続々と飛び出してくるようなことはなかった。Huaweiは現地時間2月16日、Androidを搭載するデバイスの発売を、2009年後半から開始する計画を明らかにしたものの、「T-Mobile G2」のような製品が登場してくることはなかったし、すでにサムスン電子も、今回はAndroid搭載製品の発表を見送り、発売は2009年後半までずれ込むことを明らかにしている。
とはいえ、確かに1つのデバイスが発表された。悪いニュースとしては、それが米国内市場向けではないということである。Vodafoneは17日、同社にとっては初のGoogle Androidデバイスとなる「HTC Magic」を、今春より発売するとのアナウンスを行った。HTC Magicは、英国、スペイン、ドイツ、フランスで、Vodafoneが独占して提供し、イタリアでは非独占販売ベースで提供される予定である。
HTC Magicは、3.2インチのQVGA表示タッチスクリーンディスプレイとトラックボールナビゲーターを搭載するものの、「T-Mobile G1」には装備されていた、スライド式のQWERTY配列のキーボードは備えていない。クアッドバンドのスマートフォンとなるHTC Magicには、当然ながらGmailと、他にもPOP3やIMAPアカウントが、電子メールオプションとして用意されており、「Google Maps」やGoogle検索などのGoogleアプリケーションもサポートされる。Vodafoneユーザーに向けては、対応アプリケーションやゲームのダウンロードができる「Android Market」へのアクセスも提供される。また、別の特長としては、Webkitブラウザ、Bluetooth、Wi-Fi、HSDPA/WCDMA(900/2100MHz)、3.2メガピクセルのデジタルカメラの搭載などが挙げられる。
HTC Magicには、さまざまなカラーモデルが用意される。英国、スペイン、フランスでは、ホワイトが、ドイツではブラックが、イタリアでは、ホワイトとブラックの両方が発売される。正式な発売日や価格などの情報は、現時点では明らかにされていないものの、HTC Magicは、「料金プランの契約によっては無料で提供される」予定であるとの話も流れている。さらに、Vodafoneは、今後数カ月間に他の市場でも、HTC Magicを順次リリースしていく計画を明らかにしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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