引っ越しシーズンが近づき、メディアや街角で不動産屋の広告が目につくようになってきたが、ネットユーザーはどのような意識で賃貸物件を探しているのだろうか。20代から40代を中心とするネットユーザー443名のうち、賃貸住宅の情報を見たことがあるとした192人の回答を集計した。
賃貸住宅を探すとき何を参考にするか複数回答形式で聞いたところ、「不動産屋のWEBサイトで検索」が79.7%で、性別、年代別を問わず2位以下を圧倒してトップだった。次いで「無料の賃貸住宅情報誌」が55.2%で2位、「直接不動産屋に行く」「その他インターネットで検索」がそれぞれ50.5%で3位と続いた。
性別、年代別に見ると、男性は「不動産屋のWEBサイトで検索」が81.4%と突出しており、他は50%以下だが、女性は「無料の賃貸住宅情報誌」も63.2%と6割を超えており、「不動産屋の張り紙」「不動産屋のチラシ」も男性に比べ高め。
年代別では30代がいずれの項目でも他の年代より高く、関心が高い点が目立った。一方、20代では「無料の賃貸住宅情報誌」が28.6%、40代では「直接不動産屋に行く」が37.5%と他の年代より低く、関心が薄い様子。
賃貸住宅を選ぶポイントを複数回答形式で聞いたところ、全体の89.6%が「間取り・広さ」と回答。性別、年代別を問わずトップだった。特に20代では95.2%にのぼり、年代が低いほど「間取り・広さ」を重視する傾向があった。2位は「周辺環境」で76.6%、3位は「通勤・通学時間」で72.9%。
性別による差異を見ると、女性の80.0%が重視する「通勤・通学時間」は男性では66.0%。「治安」「セキュリティ」を選定のポイントとする人も女性のほうが多い。
一方、男性の40%以上が重視する「インターネットの回線」については女性では20%に満たず、「敷金・礼金がかかるか」を気にする比率も男性が高め。また、女性の20%以上が「ペット可」をポイントとしており、男性と14ポイントも差が出ている。
年代別に見ると、「周辺環境」が30代で、「ペット可」が30代、40代で高め。それ以外は全体的に20代のポイントが高い点が目立ち、特に「敷金・礼金がかかるか」「治安」はともに57.1%と30代、40代に比べ10ポイント以上の差があった。年代が低いほうが賃貸住宅選びへのこだわりが強い傾向にあるようだ。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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