「少なくとも就業時間中ずっとPC操作している人はいないと思います。私たちは“使っていないPC”のCPU能力やメモリ、空いたままのハードディスクのスペースといった“遊休資源”をグリッド技術で束ね巨大なスーパーコンピューターを構築しようとしています」。
現在、国内最速のスーパーコンピューターは、東京大学情報基盤センターの「T2Kオープンスパコン」(LINPACK性能は、82.98テラFLOPS)。これに対しGRIDYを皮切りに構築されるブランドダイアログのグリッド「JAPANGRID」では「予定通りなら年内までに、日本1スパコンの8分の1の性能である10テラFLOPSの能力を確保できる」という。
「スーパーコンピュータの保守費用は年間で15億円とも20億円ともいわれています。動画のエンコーディングや科学技術計算などに積極的に使われるべきところが高すぎて無理な状態にあります。しかし、JAPANGRIDであれば非常に安いコストで実現できるようになるのです。私たちは遊休資源を、日本の有力な資源に変えていきたい」(稲葉氏)
ブランドダイアログは2008年11月から100社を公募しGRIDYおよびJAPANGRIDのテストを開始。正式版の無償提供開始2月24日を控え、完成度が日に日に高まっている状態だ。リリース後は、9月までに9万6000台のPCにインストールを目標としている。
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