なかなか進展がなかった「iPhone」の中国進出が、急速に発展する可能性がでてきた。
FortuneのApple 2.0ブログが指摘しているように、中国で複数のニュースメディアが、Appleと中国2番手のモバイルキャリアChina Unicomとの関係を報じている。2社はiPhoneの中国展開に向けて話し合いを進めており、早ければ、China Unicomが3Gサービスを開始する5月17日にも発売される可能性があるという。 Appleは当初、最大手のChina Mobileと話し合いを進めてきたが、「App Store」の支配権について決裂した後、China Unicomと交渉を開始した。Appleは単独でApp Storeをコントロールしようとしているのだ。
China Unicomとの提携は、Appleに別のメリットももたらす。iPhoneが現在搭載している無線チップを変更しなくてよいのだ。China Mobileは中国で育まれた独自の3G標準をベースとしたサービスを展開するが、2番手China Unicomと3番手China Telecomは、AT&Tなど他のGSMベースのキャリアが利用しているのと同じWCDMAベースの3Gサービスを構築しているからだ。
それでも、China Unicomが巨大市場中国で2番手のキャリアであることは間違いない--China Mobileの加入者数は4億1500万人であるのに対し、China Unicomは1億3000人だ。だが、巨大な中国市場には、すでにさまざまな手法でロック解除されたiPhoneが出回っており、iPhoneに精通している人は多い。Appleは、それほどマーケティングをしなくていいという点で妥協を見出せるかもしれない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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