インターネット広告販売代理のアイレップの2009年9月期第1四半期(10-12月)連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比77.8%減の3300万円だった。世界的な金融危機を受け、企業が急激に広告費の削減をすすめていることが収益を直撃した。売上高は14.1%減の22億3700万円だった。
主力のリスティング広告が12月後半にかけて落ち込み、16.5%減った。検索エンジン最適化(SEO)は企業の需要が拡大し、28.1%伸びたが補えなかった。子会社「あいけあ」で手がける有料老人ホーム紹介と介護施設向け人材紹介業も景気低迷の影響などで振るわなかった。
2009年9月期通期の業績についても危ぶまれるところだが、2月12日に開いた決算説明会で、同社代表取締役会長CEOの高山雅行氏は「足元は大口顧客に下げ止まり感が出てきた。新規開拓も成果が出始めている」と強気に分析。代表取締役社長COOの紺野俊介氏も「検索関連広告に伸びる余地はある」指摘していた。2009年9月期の連結業績は、営業利益が6.5%増の5億1300万円、売上高は9.5%増の111億8800万円を計画している。
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