市場調査会社In-Statが米国時間2月2日に発表した報告によると、通信会社が提供するテレビ放送の契約数は、2012年までに世界で3倍へ成長する見込みという。
厳しい経済状況にもかかわらず、同報告では視聴契約数が2012年までに7160万件に達すると見込んでいる。
通信会社が提供するテレビ放送には、インターネットプロトコルを利用するIPテレビ(IPTV)も含まれる。米国ではAT&TやVerizon Communicationsが、米国外ではFrance Telecom、Telefonica、Deutsche Telecom、China Telecomなどが参入している。
通信事業者は、衛星テレビ事業者やケーブルテレビ事業者といったテレビサービス事業の巨人を相手に勝負を挑もうとしているわけである。
In-Statによると、今後数年において鍵となる市場は、ブラジル、韓国、インド。理由は、先ごろの規制の変更により、技術にとって好ましい条件が整いつつあるためと、同調査会社は述べている。
In-StatのアナリストであるMichelle Abraham氏は声明で「モンテネグロ、ヨルダン、ガーナなど、様々な地域の新興国が、2008年に最初の商業IPTVサービスを立ち上げた」と述べる。続けて、「日本やアルゼンチンのような一部の市場だけが、事業者を妨げる規制によって、身動きのとれない状態にある」と言う。
ABI Researchも先ごろ、通信会社が提供するテレビ放送の契約数が成長するという同様の予測を示したが、In-Statの報告書もIPTVの成長の見込みを示す1つの指針となる。
In-Statの報告書には、PCや携帯電話からセットトップボックスを制御する機能など、メディアコンバージェンスの傾向は続くとも書かれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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