NECとNECアクセステクニカは2月2日、オフィス向けデジタル複合機「MULTINAシリーズ」において、初のカラー対応機種「MULTINA C2000」を発表した。2月27日から出荷を開始する。
MULTINA C2000は、プリンタやスキャナ、コピーに加え、カラーデジタル複合機ではオプション搭載となることが多いファクシミリ、自動両面原稿送り機能を標準搭載した。価格は98万円(エコパッケージ保守の場合)と、モノクロ機並みの低価格を実現している。設置面積は、同社のモノクロデジタル複合機「MULTINAαシリーズ」よりも1割小さく、モノクロデジタル複合機の入れ換えにも最適としている。
情報通信ネットワーク産業協会が制定したFAXセキュリティガイドラインのFASEC(ファセック)に準拠し、誤送信の抑制など、FAX送信の確実性を高める機能を搭載。また、不在時に受信したFAX文書を印刷せずにメモリに蓄積するか、あらかじめ設定した転送先へ自動転送するかの選択を可能とし、受信文書放置による情報漏えいを抑制できる「おでかけ受信」機能を搭載している。
あらかじめ送信先のFAX番号やメールアドレス、または格納フォルダをワンタッチボタンに登録しておくことで、FAXの宛先だけでなく、スキャン時のファイル取込先もワンタッチで指定できるとのこと。
G3FAXの宛先へはモノクロ、PCなどカラーが扱える装置へはカラーと、送信先の装置にあわせて送信モードを指定できる。本年初夏に対応開始予定のIPアドレスFAX機能を搭載すれば、イントラネット内の社内FAX通信のカラー対応と通信費削減が可能になるという。
価格は保守契約内容により異なり、使用量が毎月異なるユーザーに向けたコピーチャージ方式の保守契約「エコパッケージ」が98万円、保守価格を一定とする保守契約「年間定額」が128万円となる。
NECでは本機の販売目標を、月間300台としている。
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