インターネットを通じて介護・医療業界に特化した人材を紹介するサイト「カイゴジョブ」などを運営するエス・エム・エスが1月20日、21日にかけて大幅続伸した。これまでは業績成長率の高さを評価されてきた銘柄だが、ここにきて政策に乗る銘柄として注目を集め始めている。
エス・エム・エスは2008年3月に株式公開したばかりのニューフェース。主力である介護師の人材紹介が好調に推移するほか、介護向けも拡大が続く。2009年3月期業績計画はすでに7月に増額修正済み。非連結売上高は前年同期比83%増の49億7000万円、経常利益は同2.6倍の11億2000万円となる見込み。人材紹介や派遣ビジネスは収益が3月と4月に集中する傾向があり、今3月期には出足が好調だった。最終四半期(1〜3月)の動向次第では、更なる増額修正余地があるとみられている。
インターネットサービスセクターは世界経済が混迷を極める中でも継続的な成長が見込まれている数少ない業界。中でもエス・エム・エスは業績成長率の高い銘柄として認知されており、株式公開時の初値形成からセカンダリー(流通市場)まで、堅調な動きを続けていた。市場関係者の中では「2008年の最優秀IPO(新規上場)銘柄」(アナリスト)との賞賛の声もある。
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