Appleは、第1四半期(2008年10-12月期)決算で、多くのテクノロジ企業が年末商戦シーズンに期待外れの業績に終わるとしていたアナリストの予測に反して、当初の予想を大幅に上回る売り上げを報告した。しかしながら、今後のガイダンスに関しては、いつも通りの保守的な予測にとどめている。
Appleは12月27日締めの第1四半期決算で、前年同期の96億ドルを上回る、101億7000万ドルの売り上げを発表しており、純利益は前年同期の15億8000万ドルを上回る、16億1000万ドルを記録した。1株当たりの利益は1.78ドルとなっており、Thomson Financialの調査で複数アナリストが出していた予測値、1株当たりの利益1.39ドルをはるかに上回るものとなった。アナリストは、売り上げは97億5000万ドルにとどまるとの見方を示していた。
Appleは、恒例のパターンとなるが、第2四半期(2009年1-3月期)のガイダンスも、同時に発表した。アナリストは、第2四半期に82億ドルの売り上げを記録すると予想し、1株当たりの利益は1.13ドルになるとしたものの、同社は常に、アナリストが予想するよりも低いガイダンスしか出さない傾向が強い。Appleのガイダンスでは、第2四半期の売り上げは、76億〜80億ドルになる見込みで、1株当たりの利益に関しては、90セント〜1ドルを予測している。
しかしながら、この低いガイダンスも、過去の数四半期に渡って懸念されたような影響を及ぼすことはなく、Appleの株価は、時間外取引で(本稿執筆時点で)約10%の急騰ぶりを見せている。おそらく投資家は、悪化する経済事情から、もっと悪いガイダンスが出されるものと覚悟していたのだろう。あるいは、単にAppleが、2008年末の年末商戦シーズンに予想されていた、振るわない小売販売に関する懸念を払拭したようにも見えることから、元気づけられたのかもしれない。
Appleは第1四半期中に、Macを252万4000台、iPodを2272万7000台、iPhoneを436万3000台それぞれ販売した。このMacの出荷台数は、ほぼ予測通りの数字であり、iPodの出荷台数は、大幅に予測を上回るものとなったが、iPhoneの出荷台数は、わずかながら全体的な販売計画を下回るものとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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