Intelは米国時間1月15日、第4四半期の利益が前年同期比で90%の落ち込みとなることを発表し、「不確実な」状況に言及した。
同社は1月7日に、第4四半期決算について暫定情報を発表し警告していたが、そのときの予測に添う結果となった。売り上げは82億ドルで、107億ドルと報告された前年同期から23%減少している。
純利益は2億3400万ドル(1株当たり4セント)と90%も減少し、前年同期と著しい対照を見せた。2008年第4四半期の利益は23億ドル(1株当たり38セント)あった。
Intelは2008年通年で、売り上げが376億ドル、営業利益が90億ドル、純利益が53億ドル、1株当たりの利益(EPS)が92セントとなった。
Intelは今回、景気の不確実性を理由に売り上げ予測は行わないと述べた。ただ、「社内的な」予測としては、第1四半期の売り上げは約70億ドルになるという。
Intelの決算発表の直前(14日)にIDCは、2008年第4四半期に世界全体でのPCの出荷台数が0.4%減少し、7730万台になったと報道した。出荷台数の全般的な減少は、前回の景気後退後にあたる2001年第2四半期以来のことだ。
またIDCによると、現在もっとも熱いPC市場である携帯型PC市場も、この第4四半期は伸びが前年同期比でおよそ半分に減少しているという。
Intel決算のハイライト
Intelの社長兼最高経営責任者(CEO)Paul Otellini氏は声明の中で、「経済も業界も成長を取り戻す新しい基盤に向けてリセットする過程にある。状況が不確実な中で、当社は基本的な事業戦略の焦点をかつてないほど絞り込んでいる」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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