アメリカでは低所得層ほど肥満が多いと言われるが、実際のところ、所得と体型に関連性はあるのだろうか。20代から40代を中心とするネットユーザー男女468名の回答を集計した。
家庭の年間所得は「500万円〜700万円未満」が最も多く21.6%、次いで「400万円〜500万円未満」が18.8%、「300万円〜400万円未満」が16.0%、「700万円〜1000万円未満」が13.9%といった順だった。
自己判断での体型を聞くと、トップが「普通」で36.8%。2位は「やや肥満」30.1%、「やや痩せている」14.3%と続いた。男女別に見ると、男性は「肥満」と「やや肥満」が合わせて半数近くだが、女性は「普通」が半数近くで、男性の方が自分の体型を肥満だと思っている人が多かった。年代別では、40代の半数が「肥満」または「やや肥満」と答えた。
年収別に体型を見ると、「肥満」と「やや肥満」を合わせた肥満率が最も高かったのは「400万円〜500万円未満」の47.7%。次いで「300万円〜400万円未満」の44.0%、「500万円〜700万円未満」の42.6%だった。最も肥満率が低いのは「200万円未満」の28.9%、「200万円〜300万円未満」と「1000万円以上」が同率の38.3%で、年収と肥満率に直接的な関連は見られなかった。
食生活でカロリーなどに気を使っているかどうかを聞いたところ、「ある程度気を使っている」が57.5%、「気を使っている」が15.6%、「気を使っていない」が26.9%だった。男女別に見ると、女性は「気を使っていない」が21.2%に対し、男性は31.6%と多かった。
年収別に見ると、「気を使っていない」は、「1000万円以上」では17.0%、「700万円〜1000万円未満」では18.5%に対し、「400万円〜500万円未満」で28.4%、「300万円〜400万円未満」で32.0%、「200万円未満」では35.6%と、年収が低い層で「気を使っていない」割合が高くなる傾向がみられた。
このように、食生活への意識の面では所得額による差が若干見られたものの、日本においてはアメリカほど単純に「低所得層ほど肥満が多い」という図式は成り立たなさそうだ。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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