Skyfire
シリコンバレーの新興企業であり、ベンチャーキャピタルから1億7800万ドルの出資を受けているSkyfire Labsは、同社の携帯電話向けウェブブラウザであるSkyfireの機能の豊富さで大きな注目を集めている--その注目度の高さは、Skyfireがまだベータ版であり、パブリックベータのリリースもごく最近であったことを考えると特筆に値する。SkyfireはOperaと同様に、プロキシサーバを介することで、ウェブページのロード時に発生する負荷を軽減し、高速なブラウジングを実現するとともに、レンダリングエンジンにGeckoを採用している。最も注目を集めている点は、FlashとJavaのサポートである--iPlayer(BBCのマルチメディアサービス)やYouTubeのようなウェブサイトであっても、PC用のブラウザで閲覧している時と同じようにページ内に埋め込まれたかたちでそれらを閲覧できるのだ。現時点でSkyfireを利用できるのは、カナダと英国、米国のユーザーに限られているものの、注目すべきブラウザであることに間違いはない。
特徴
* FlashやJavaScript、Ajaxに加えて、 SilverlightやQuickTimeといった、ブラウザ用のその他のアドオンがサポートされている。
* ウェブページのロードにプロキシサーバが利用されており、ユーザーのもとには携帯電話向けにレンダリングされたイメージが届けられるため、高速なウェブ閲覧が可能となっている。またこれによって、ウェブサイトの表示はPC上で閲覧している際と同じものになる。
* 横画面モードでの表示がサポートされている。
欠点
* (今のところ)世界中のユーザーが利用できるようになっていない。
* プロキシサーバを利用する方式に関連したさまざまな問題/バグがある。例えば、ウェブページ上のテキストがぼやけたり、ページによっては特定部分のロードに時間がかかるといった問題がある。
* カット&ペーストができない。
* タブブラウジングができない。
提供:silicon.com