Intelは米国時間1月9日、ラスベガスで開催されていた2009 International Consumer Electronics Show(CES)で、小学校での使用を想定したネットブック「Classmate PC」のタブレット版の参照設計を発表した。
タブレット型Classmate PCは標準的なノート型として使うこともできるが、ディスプレイを180度回転するとタッチスクリーンによるタブレット型になるように設計されている。プロセッサは、ほとんどのネットブック同様、同社製のAtomが搭載される。
Intelのエマージングマーケットプラットフォームグループ担当ゼネラルマネージャーであるLila Ibrahim氏は同日発表された声明で、「教育は、個人や地域や国の将来を豊かにするための最善の方法だ。世界には学齢期の子どもが13億人いるが、PCやインターネットを使えるのはそのうちの5%にすぎない。IT産業にとってこれは、技術によって学童の学習や生活を改善できることを示す大いなる機会である」と述べている。
同氏の率いるグループは、民族学的調査に基づいて変更されることを前提にこのコンパーチブルなClassmate PCの参照設計を策定している。この参照設計では、たとえば、子どもの使用を前提に耐水型のキーボードや堅牢な筐体などが規定されている。また、タブレットモードで使う際、手のひらをタッチスクリーンに置きながら字が書けるように手のひらの圧力を無視する「パームリジェクション」と呼ばれる機能なども規定されている。
最初のClassmate PCは2006年に登場した。これは、ASUSTeK Computerがよく知られている「Eee 701」を発表する前であり、「ネットブック」という概念の先駆けとして広く認知されている。
Intelは同日、「Learning Series」というプロジェクトも発表した。これは、各国において教育用のハードウェアとソフトウェアとサービスが適切に連携されることを目的とするプロジェクトだ。Intelが策定したClassmate PCの最新の参照設計を使って、各地域のメーカーがその地域のニーズに見合ったClassmate PCを作り、その地域に適したソフトウェアが搭載されることを目指している。
Ibrahim氏は、「当社がソフトウェアやハードウェアのメーカーと協力することにより、Intel Learning Seriesは各地域の文化に適応したもの、持続可能なもの、地元経済に資するものとなる」と語り、「Intel Learning Seriesを通じ、われわれはIT業界の英知を集結して、学童たちが21世紀に必要とするスキルを習得したり開発したりできる楽しく有意義な環境を作っていく」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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