ラスベガス発--Microsoftがただ慎重になりすぎているだけなのかどうかは分からないが、Windows担当幹部のBill Veghte氏によると、同社はPCメーカーに対し、「Windows 7」が2009年の年末商戦に間に合うかどうかはわからないと伝えているという。
Veghte氏は米国時間1月7日、CNET Newsのインタビューに応じ、「PCメーカには、間に合うかもしれないし、間に合わないかもしれないと伝えている」と述べ、「品質が適正と判断したら出荷を開始する。早いほうが良いが、エコシステムのサポートと品質を犠牲にするつもりはない」と話した。
Veghte氏はまた、Windowsのマーケティング計画において、経済状態の要因は大きいと述べる。Microsoftは現在、広告戦略を展開しており、予算は当初、数年間で数百万ドル規模といわれていた。
同氏は、「経済状況を考えると、株主は経費の切り詰めを望んでいるだろうが、最も重要なことがあり、顧客はわれわれがイノベーションを続けながら切り詰めることを期待している」と述べる。「われわれが現在広告に費やしている経費は、6月よりも上回ると予想している。Windows事業はMicrosoftの中核であり、Microsoftブランドの中核だ。だから、Windowsサポートのための投資を今後も続ける」(Veghte氏)
同事業のスタッフの数でも同じことが当てはまるのかと言う質問に対しては、「WindowsはMicrosoftの成功の中核となる」としながらも、「もちろん、より効率的になる方法を考えている。先ほど話した広告費用での使命を考えると、社員を配置するにあたって効率的にすべきであって、われわれにあるチャンスを危険にさらすレベルで効率性を探るべきではない」と答えた。
編集部注:Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は7日、2009 Consumer Electronic Show(CES)で行われた同社基調講演に登壇し、「Windows史上最高となるバージョンの提供に向けて取り組んでいる。しかるべき要素をすべてつめこみ、うまく機能し、準備が整うよう精一杯取り組んでいる」と述べ、「われわれはまもなくWindows 7のベータ版をリリースする」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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