検索とは複雑なものだ。検索分野でのGoogleの成功は、検索結果の順位付けに関する初期の巧みな工夫と、アルゴリズムの継続的な進化による。Googleは、最新度、信用度、人気度が重要であり、コンテンツも重要であることを示している。対照的にTwitter検索は単純なもので、最新度のみが順位付けられる。Twitorityはより賢く、Twitter検索には進化が必要であることを示しているが、Twitorityは完璧なTwitter検索ソリューションから程遠い。
Twitter検索において、信用度の影響を受けたアルゴリズムが非常に便利な場合と、まったく役に立たない場合の例を1つずつ挙げて説明しよう。
例えば、あるカンファレンスからのTwitter投稿を読みたい場合(Le Meur氏のテストケース)、検索クエリにそのカンファレンス名を使用すると、不要な検索結果が大量に表示されることがある。実際にそのイベントに参加した人の投稿に対するコメントまで検索結果に含まれるからだ。投稿者の人気度とトピックに関する信頼性は一致しないという多くのブロガーの意見は正しいが、人気があるトピックに最も関連のある投稿を探している場合には、最新度に加えて、少なくともある種のアルゴリズムがあれば役に立つだろう。
次に反例を挙げる。2週間前、カリフォルニア州とオレゴン州を結ぶ州間高速道路5号線にあるシスキュー峠の交通状況を調べたところ、現地のウェブサイトには「チェーンが必要」と書かれていた。しかし、冬にはいつでもそのように記載されているものだ。そこでTwitterで「Siskiyou」を検索したところ、シスキュー峠を車で通過したばかりの人たちの道路状況に関する投稿から、より正確な情報を得ることができた。この場合、人気度はまったく重要ではなかった。それらの投稿の信用度は、投稿者がシスキュー峠に最近いたことから得られたのだ。
Googleの検索エンジニアがTwitter投稿のインデックス化を試みるとしたら、人気度が重要となるトピックと、そうではないトピックがあることにすぐに気付くはずだ。また、1番目であること、リンクされていること、他とは異なっていることなどが信用度を決める場合もある。先に述べたとおり、検索とは複雑なのである。Twitorityはちょっとした素晴らしい試みであり、Twitter検索が現状よりもかなり便利になる可能性を示している好例だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境