11月5日、日本語版Twitterに独自のコミュニティ機能「Twicco」(ついっこ)が加わった。誰でもTwitter上にコミュニティを作り、同じ興味を持つユーザー同士などで交流できるようになった。
すでにiPhoneをテーマに語り合うコミュニティ「iphonefan」が数カ月前からテストされてきた。iphonefanというコミュニティアカウントをフォローすると、そのコミュニティの管理人の発言と、そのコミュニティに投げられた発言をすべて読むことができるようになる。
具体的な使い方は、Twiccoの公開にあわせて開設した、CNET Japanのコミュニティを例に説明する。このコミュニティでは、CNET Japanの最新ニュースや、編集スタッフのつぶやきを配信している。
CNET Japanコミュニティをフォローすると、上記ニュースなどが自分のTwitter上に表示されるほか、「@cnet_japan 」を頭につけて発言することで、コミュニティに自分の発言を投稿できる。そのような発言もコミュニティ参加者全員のTwitterに配信される。
CNET Japanコミュニティをフォローして最新ニュースをチェックしながら、気になったニュースや疑問な点があれば、コミュニティに向けてつぶやいてみる。すると、参加者全員にそれが共有されるため、同じ考えを持ったユーザーとのコミュニケーションが生まれるかもしれない。
これまでのTwitterは気になるユーザーのつぶやきを追いかけるという使い方しかできなかった。そのため、すでにTwitterを利用している知り合いが数人いないとその魅力が伝わりづらいという課題としてあった。コミュニティをフォローすることで、より広範な情報収集が可能になったといえる。Twitterアカウントを持っている方は是非こちらからフォローしてみてほしい。
Twiccoは初心者ユーザーにとって便利な機能になるだろうと、デジタルガレージの枝洋樹氏は話す。「最初に2〜3人をフォローして、『Twitterってつまんない』で終わってた人もいると思う。コミュニティ機能があれば、自分の興味のあるトピックをフォローし、共通の趣味を持つ人を見つけられる」。
イベントでも活用できる。デジタルガレージ主催のイベント「THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2008」では、オフィシャルコミュニティ「konkan」を開設し、参加者のコミュニケーションを促す。主催者側は告知情報を配信し、参加者はイベントの感想や実況中継をコミュニティに投げかける。その場にいない人も、Twitterのコミュニティを見れば、ユーザーの発言を通じてイベントの様子がわかるようになる。
企業がコミュニティを開設し、自社の製品やサービスについての情報を流すといった利用が始まれば、Twitterの収益化に貢献すると見られる。企業や店舗のオフィシャルコミュニティに多くのユーザーが参加し、活発な情報交換が行われると、広告主にもメリットあるPRが可能になる。枝氏は、「これまでは普通のバナー広告でTwitter全体のトラフィックをお金にかえてきた。今後はもう少し違う工夫ができる」と述べる。
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