米Yahooの検索技術を他のサイトで使用可能にするサービス「Yahoo! Search BOSS(Build Your Own Search Service)」が順調な伸びを示している。
Yahooは米国時間12月8日、7月に発表された同サービスが現在では1日当たり1000万クエリを処理していることを発表した。検索市場では、依然としてGoogleが頂点に君臨し、MicrosoftがYahooに追いつこうとしている状況にあり、Yahooは同市場で得られる誘導を少しでも多く必要としている。
BOSS TeamのBill Michels氏はブログ投稿で、「わずか5カ月ほどで毎秒100クエリ以上得られるまでに成長したということは、オープン検索プラットフォームの需要について何かを物語っている」と述べている。
Michels氏はcomScoreの統計を引用し、「検索の点では、開発者らが構築したBOSSベースの検索エンジンの合計クエリ数は、FacebookとAmazonの両サイトで行われた検索の合計よりも上位に位置し、Ask.comには若干及ばない」と述べている。
BOSSのクエリ数は、Yahooの市場シェアには加味されないが、助けとなる可能性はある。これは、同検索インフラを使用するトラフィックの多いパートナー企業らは、Yahooの検索広告かある種の歳入分与提携を結ぶことになるからである。
2009年には、歳入分与の取り組みなど、より多くの変化が加えられる見込みである。「立ち上げ当初から、われわれは機能を追加し、エコシステムを構築することに力を注いできた。2009年もこれを維持するとともに、このプラットフォームに対する利益性を追加していく」(Michels氏)
パートナー企業はBOSSを用いYahooの検索結果を自由に扱うことができる。たとえば、Yahooの検索結果を並べ替えたり、組み合わせたり、特定の検索結果をフィルタリングしたりすることができる。ウェブのクロールやページのインデックス化、検索結果の提供などは、YahooがBOSS APIを通じて大部分を処理している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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