仮説の精度を高めるために、ビービットではユーザー行動観察調査の併用を推奨しています。アクセス解析とユーザー行動観察調査とはその特徴や、検証可能な頻度が異なり、お互いを相互補完する関係にあります。以下、簡単に2つの手法の特徴を整理しました。
先ほど触れたECサイトのケースでもユーザー行動観察調査を併用することでユーザーの行動理由(ユーザーの心理や背景)を明らかにし、効果的な改善をすることができました。調査の結果まだ商品を買うつもりのないユーザーが「購入する」ボタンを頻繁にクリックしていたことがわかったのです。これが高離脱率の原因でした。
ユーザーは目的の商品をそのサイトで買うべきかどうか判断するために、商品情報ページで送料や納期を調べようとしていました。しかしうまく見つけることができず、「カートに書いてあるだろう」という期待からカートページを見ていたのです。
結局このECサイトではカートページではなく、商品情報ページを改善することでカートページの離脱率が改善し、売上向上につながりました。これはアクセス解析だけで見つけるのはなかなか難しい改善方法です。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス