日本のGmail開発チームの活動は、絵文字のサポートとモバイル版UIの改善の2点だ。
もともと絵文字プロジェクトが始まったのは2007年半ばのことだった。米国のGmailチームのスタッフが来日した際に、絵文字のサポートをぜひ実現したいと語ったことがはじまりだったという。2008年に1月に携帯電話3キャリアの絵文字に対応。2008年11月にはデスクトップでも絵文字のパレットが表示されるようになった。
絵文字のデザインは社内のデザイナーに依頼した。Gmailにフィットするもの、ユーザーが使って楽しいものという観点で作成された。「日本の絵文字からヒントを得てはじめたプロジェクトなので、日本のエンジニア発のユニークなものもある」(岸本氏)
絵文字のサポートをきっかけに、日本のすべての携帯絵文字をユニコードの文字として共通符号化しようというプロジェクトも進んでいるという。
Gmailのモバイル版UIについては、「日本のモバイル端末ではJavaScriptが動かなかったり、CSSのテンプレートが埋め込めなかったりするので、シンプルなUIとなっていた」(岸本氏)。それがよりデスクトップの操作感に近い形に改善された。
たとえばモバイル版ではボールド(太字)が使えないため、デスクトップ版のような未読・既読を管理できなかったが、これは背景色を変えて対応した。また、これまでは複数のメールをまとめて選択できなかったが、現在はまとめて選択し、アーカイブできるようになっている。
「日本のGmailチームは『モバイルでできないこと』をなくしたいと考えて開発している」と岸本氏。ビデオチャットやテーマなど海外発の新機能がある一方、モバイル版では日本発の機能改善も存在感を示している。
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