米Yahooは、広告提携契約の打ち切りにより、さらなる苦境へ陥っている。
デジタルメディア企業のDivXは米国時間11月17日、DivXと2007年9月に締結した2年間の広告提携契約を打ち切ったとして、Yahooを提訴した。DivXは、この契約打ち切りが今後の売り上げに損害を与えるとしている。
この契約条件下では、DivXのビデオソフトウェアツールをダウンロードした消費者に、Yahooのサービス向けに最適化された「Internet Explorer 7」と、共同ブランドバージョンのYahooツールバーが提供されていた。DivXは、Yahooとの契約が合意に達する以前、Googleと検索ツールの契約を交わしていた。
DivXは、カリフォルニア州サンタクララ郡の上級裁判所に提訴した。同社はYahooから、契約条件に基づく損害賠償と契約の履行を求めている。DivXは、Yahooの契約打ち切りの決定を考慮し、2008年の売上見通しを9500万〜9700万ドルから、9000万〜9200万ドルの範囲に下方修正した。
Yahooは声明で、両社はこの契約の見直しを行ってきたが解決に至らなかった、と述べた。
「Yahooは、DivXがこの契約の再交渉を進めるよりも、法的行為をとったことに失望している」と、Yahooは声明で述べ、「われわれは法廷で、積極的に自身の立場を擁護するつもりである。しかし、訴状を見ていないので、これ以上のコメントは差し控える」と続けた。
約2週間前には、GoogleがYahooとの広告提携案を撤回している。Googleとの契約は、Yahooに多大な収入をもたらす見込みだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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