「Vista Capable」訴訟の内情--裁判所の文書から明らかに

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2008年11月17日 15時32分
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 メールの件名に「CONFIDENTIAL(極秘)」とあり、さらに本文の冒頭に「この議論はメールでは行いたくない」と書かれてあれば、誰でも興味をそそられるだろう。

 これは、IntelのRenee James氏が、MicrosoftのWill Poole氏に送ったメールの書き出しだ。そのメールには、Microsoftの「Vista Capable」プログラムに対するIntelの懸念について書かれていた。Intelが特に気にしているのは、Microsoftが「Vista Capable」マシンの条件に、Vistaの新しいドライバモデルをサポートしているグラフィックスカードの搭載を盛り込もうとしたことだ。Intelは、同社の915チップセットで、そのドライバモデルのサポートを予定していなかった。

 結局、Microsoftはその条件を撤回したが、この変更が今、集団代表訴訟の対象となっている。この訴訟の原告団は、MicrosoftがIntelに屈し、機能的に不十分なVista搭載機にVista Capableのステッカーを貼って販売することを認めたと主張している。

 裁判所に最近提出された文書から、多くの新たなメールの詳細な内容が次々と明らかになっており、冒頭のJames氏のメールはその中の1通にすぎない。シアトルの技術情報サイトTechFlashが米国時間11月13日付けでそれらの文書を取り上げている。

 TechFlashは、その裁判所文書の全文をウェブサイトに掲載しているので、時間のある方はその記事と文書を参照されたい。時間がない人のために、以下に最も興味深い部分を列挙する。

  • Intelの最高経営責任者(CEO)であるPaul Otellini氏は、MicrosoftのCEOであるSteve Ballmer氏に直接連絡し、Vista Capableプログラムに対する不満を述べた。同プログラムでは当初、Intelの915チップセットを搭載したマシンは、Vista Capableのステッカーを添付する条件に当てはまらなかった。
  • ソニーは、MicrosoftがたとえVistaグラフィックスドライバを搭載していなくても、915ベースのシステムを(Vista Capableとして)認定すると決断したことを歓迎した。しかし、Dellは、Vistaの出荷が開始されれば、こうしたシステムはVistaマシンの条件を満たさないことから、これに困惑した。一方、Hewlett-Packard(HP)は、VistaのWindows Display Driver Model(WDDM)グラフィックス要件を満たすために、より高価なグラフィックスチップに投資していたことから、(Microsoftの決断に)憤慨した。
  • (Vista開発責任者の)Jim Allchin氏は、この決定に対して「怒り心頭に発している」や「激怒している」など、さまざまな書かれ方をしているが、Microsoftの他の従業員は、(この件について)顧客にとって不利益と語った。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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