一方、東芝商品サイトへの誘引を目的に展開されたのが、アニメ「ヤッターマン」とのコラボレーションウェブサイト「ヤッターマン×トウシバ」だ。
ヤッターマンは2008年1月、30年ぶりに復活したアニメ番組。前回の放送時に視聴していた世代がそのまま子供を持つ親の年代にあたる。東芝では、デジタル商品のターゲットである30〜40代の男性と生活家電商品のターゲットである30代前後の母親のいるファミリー層に向け、このサイトを作成したという。
荒井氏はサイトの目的を「東芝サイトに日ごろアクセスしない層に向けて訴求し、新しい東芝ファンを獲得したかった。長期的かつ多面的な誘導を展開することで、関心を持ってもらうきっかけにしたいと考えた」と話す。
コンテンツの中心になったのは、ウェブ限定のFlashアニメ。アニメの中に東芝のデジタル商品、白物家電を「メカ」として登場させることで、商品ブランドと商品の魅力、機能をわかりやすく訴求した。
「Flashアニメでは特にクリエイティブにこだわった。監督はアニメ番組同様、笹川ひろし氏にお願いしたし、声優陣もそのまま登場いただいた。さらにアニメ内の『メカ』デザインはメカニックデザイナーの大河原邦男氏によるもの」と話す。
ユーザーからは「これは必見!なんだ、このキラーコンテンツは!」「我が家で東芝といえば、『ヤッターマン×トウシバ』です」などの感想が寄せられたという。
荒井氏はコラボレーションサイトの役割を、認知→イメージ向上→興味→検索(情報収集)→購入→使用納得→口コミという7段階にセグメントする。中でもイメージ向上→興味→検索(情報収集)に関するサイト効果は高いとし、「東芝の企業イメージの中で高いスコアである『親しみ』のポイントを伸ばすだけでなく、これまでスコアが低かった『センス』『個性』『活気』といったイメージアップに寄与している」とイメージアップにつながったとした。
また、動画広告を見た人の方が、購入時における東芝製品の検討率が大幅に向上している点にも触れ「薄型テレビ、パソコン、携帯電話、掃除機、エアコンの東芝製品の検討率が向上した。さらに商品名の認知も上がった」とまとめた。
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