中村氏は、Life-Xのシステムが抱える課題として「データベースに対して、ReadだけでなくWriteも多い」という点を挙げている。
通常のウェブサービスの場合、Writeの頻度はReadほど多くなることは少ない。しかし、Life-Xではコンテンツを様々なデバイスからアップロードできる上、外部サービスからも定期的に受け取る必要があるため、Writeの頻度が非常に多いのだという。そのため、SQLの効率的利用がシステム全体のパフォーマンスに直結する。
また、ユーザ数に対して管理アイテム数や共有ステータス数が非常に多いことや、デバイス毎に異なる認証方法や画像フォーマットに対応しなければならないことなども特徴として挙げられる。外部サービスとの連携に関しては、サービスレベルを揃えることや、サービスの状態管理などが必要となる。
これらの課題に適切に対処し、ユーザ数が増えた場合にもパフォーマンスを維持できるようにすることが、正式公開やサービス拡充のために重要だった。Life-Xは11月11日、クローズドβでのテスト公開を経て一般公開を果たしている。
なお、CNET JapanではLife-Xの特設サイト「ネットと家電をつなぐチャレンジ『Life-X』--その課題と可能性を探る」を開設しており、CNET JapanパネラーなどがLife-Xに関して意見を述べている。
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