Sun MicrosystemsとMicrosoftが共同で何かするというニュースを聞けば、たいていは、数年前の裁判での和解によって生まれた、非常に専門的な企業間コラボレーションだった。
しかし、両社は米国時間11月10日、一般消費者向け分野での取り組みを発表した。Sunは、同社の「Java Runtime Environment」をダウンロードする「Internet Explorer」ユーザーに対して、「MSN Toolbar」の配布を始めることにしたのだ。
両社によれば、SunのJava Runtimeは1カ月に数千万件ダウンロードされているという。
「今回のSun Microsystemsとの合意は、弊社の検索サービスを確実に広く普及させるといういうわれわれの戦略にとって重要な新しい第一歩であり、これによってさらに何百万という人々が『Live Search』のメリットを体験できるようになる」と、Microsoftのシニアバイスプレジデント、Yusuf Mehdi氏は声明の中で述べた。また、「毎月ダウンロードされているJavaベースのWebアプリケーションは膨大な数に上るため、今回の提携によってLive Searchがさらに数百万のインターネットユーザーに使用され、われわれの検索広告主にアクセス数の増加をもたらすだろう」と同氏は語っている。
このニュース自体は、インターネットの形を変えるようなものではない。だが、SunはこれまでMicrosoftの競合企業と協力関係を結んでいたのだから、今回のニュースはある意味で、Sunの心変わりを示ものとも言える。
つい最近まで、デスクトップソフトウェアパッケージの「Google Pack」をダウンロードするとSunの「Star Office」が付いてきていたが、この提携はどうやら終わったらしい。Sunは、2005年のGoogleとの提携により、Googleのツールバーも配布していた。また、同社はYahooのツールバーも配布している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」