AT&Tは米国時間11月6日、Wi-FiネットワークプロバイダーであるWayportを現金2億7500万ドルで買収する計画を発表した。
買収により、AT&Tの米国内のホットスポットのネットワークが拡大され、Wyndham、Marriott Vacation Club、Four Seasonsといったホテルチェーンや、HealthSouth、Sun Healthcareの医療施設にあるホットスポットが追加される。
また、AT&Tは今回の買収契約を通じて、主要都市のほとんどの街角で見ることができるコーヒーショップのStarbucksだけでなく、匹敵する店舗数を誇るMcDonald'sでもWi-Fiを提供して、サービス提供エリアを拡大する。
買収により、AT&TのWi-Fiネットワークは世界全体で約8万カ所に増えることになるが、そのうちの2万カ所が米国内だ。
AT&Tのオペレーション担当チーフエグゼクティブであるJohn Stankey氏は発表の中で、「スマートフォンなどのWi-Fi対応デバイスの急増と同時に、企業および個人ユーザー市場全体で24時間365日、いつでもどこでもインターネットアクセスを求める依存性が継続的に見られる」と述べた。
人気が高いAppleの「iPhone」の米国における正式な携帯キャリアであるAT&Tは先週、iPhoneユーザーは同社のすべてのWi-Fiホットスポットを無料で利用できるようになると発表した。WayportのホットスポットをiPhoneユーザーに無料提供することに関してコメントを求めたが、AT&Tからの即答は得られなかった。
AT&Tは、Wayportとの契約で、ホットスポットの数を増やすだけでなく、同社の既存のホットスポットに対する事務管理部門も手に入れることになる。これにより、同社のWi-Fiインフラは完全に自社に統合されることになる。
AT&Tは早ければ現四半期中にも取引の成立を見込んでいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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