AT&Tワイヤレス事業部の責任者であるRalph de la Vega氏は、2009年中にも、iPhone 3Gユーザーが、iPhoneをワイヤレスモデムとして利用可能になるだろうと、米国時間11月6日に語った。
6日のWeb 2.0 Summitにおいて、同氏は、TechCrunchのMichael Arrington氏との会話の中で、このコメントに言及した。「テザリング」によって、iPhoneをノートPCに接続して、iPhoneのモバイルデータ通信によるインターネット接続を確保する機能は、これまでiPhoneユーザーが搭載を望んできた機能ではあるものの、おそらくは膨大なトラフィックの流入で、ネットワークが麻痺してしまうことを恐れて、AT&Tは提供に及び腰になっていた。
AT&Tが、いつテザリングの新サービスを開始するのか、現時点では明らかにされていない。2009年中のいずれかの時点が、唯一スケジュールとして言及されているようだ。
Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は10月に、あるGizmodoの読者に電子メールを送り、AppleとAT&Tが、iPhoneのテザー機能に関する計画に、力を合わせて取り組んでいることを伝えたとされている。しかしながら、2008年中に、Nullriver Softwareという企業が、iPhoneユーザーに対して、ノートPCでテザリングを実現する「NetShare」と呼ばれるアプリケーションを、ごく短い期間だが販売していたことがある。iPhoneを販売する世界各地の他のキャリアの中には、テザリングを許可しているケースもあるという事実が存在し、NetShareは、開発者プログラムの契約条件などに、まったく違反していないと主張してきたにもかかわらず、Appleは、NetShareをApp Storeから削除した。
もしテザリングが正式に許可されるならば、NetShareは、再びApp Storeに戻ってくるのだろうか?または、ちょうど「iPhone 2.2」のソフトウェアアップデートで、搭載が予想されるポッドキャストのダウンロード機能のように、開発者からのアプリケーションを承認しなかった後で、Appleは、独自にソフトウェア開発を進める計画なのだろうか?われわれは先行きを見守るしかなさそうだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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