米国時間10月27日に公開されたAppleの携帯電話「iPhone」向けの「Google Earth for iPhone」は、ユーザーに地理情報を提供するだけではない。「iPhone 2.2」ファームウェアの第2ベータ版が公開されているようだが、これにはGoogleの「Street View」機能だけでなく、歩行中やバスに乗車中のユーザーに道順を示すナビ機能もある。
iPhoneYap.comに投稿されたスクリーンショットによると、このナビ機能や車を運転中や歩行中、バスに乗車中に利用できるようだ。Googleによる最近の「Google Maps」の機能の拡張を考えれば、地下鉄などほかの公共交通機関で使えたとしても驚くにはあたらない気がする。
既存の「iPhone 2.1」ファームウェアでは、運転時のナビ機能だけだ。
iPhoneへのStreet View機能の追加は想定内のことだが、スクリーンショットを見ると、機能は予想よりももう少し優れているようだ。ドライバーの視点から見た景観を表示するだけでなく、通りの名前や進行方向を表示する小さなマップも挿入されている。
Google Mapsアプリケーションの例にもれず、画面の左下に目立たないかたちでグレーのGoogleのロゴが表示される。
筆者は24日に、Google EarthのプロダクトマネージャーであるPeter Birch氏に、iPhoneでStreet Viewを利用できるようになるのはいつかと尋ねた。同氏はもちろん熱を込めて話してくれたが、日付の明言は避けた。
「iPhoneにGoogle Mapsを統合することに関しては、最初からAppleと協力する機会が得られた。iPhoneにGoogle Mapsを統合すれば、すばらしいマップ体験を生み出せる。われわれが開発した(他のマップ)機能も早急にiPhoneに組み込みたい。将来的にiPhoneでそうした機能が継続して提供されるようになることは十分に予想される」とBirch氏は語った。
Googleは、モバイルOS「Android」や「BlackBerry」などJava対応携帯電話用の「Google Maps for Mobile」アプリケーションの場合と違って、iPhone向けソフトウェアを直接リリースすることができない。「iPhoneの場合は事情が異なる」とBirch氏。
「iPhone 3G」モデルの2008年第3四半期の販売台数は約690万台で、Appleはもちろん、iPhone 3Gや関連の深い「iPod Touch」向けアプリケーションを提供している開発者にとっても、iPhone 3Gは一層重要な製品になってきている。
また、MacRumorsによると、iPhone 2.2の第2ベータ版のリリースノートには、「ソフトウェア開発キット(SDK)では現在、ライン入力端子に接続するオーディオアクセサリをサポートしている、と書かれている」という。したがって、iPhoneとiPod Touchの録音機能も向上すると見られる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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