Appleの最高経営責任者(CEO)であるSteve Jobs氏は米国時間10月21日、「Netbook」と呼ばれる分野の製品を同社が発売する可能性について明言を避けた。だが、そういった製品は既にこの世に存在しているかもしれない。
New York Times紙のJohn Markoff氏が21日に報じたところによると、ある検索会社(どの会社であるか思いを巡らせてほしい)で働く匿名の人物が、画面サイズがiPhoneよりも大きくMacBookよりも小さいAppleのデバイスに関する情報が同社のアクセスログに残されていることを発見したという。
このことは決して、AppleがNetbookという形で小型のMacBookを発売する計画を立てているということの証拠にはならない。しかし、この分野に関するAppleの計画が、21日に行われた決算発表の電話会議でJobs氏が示唆した内容よりももう少し具体的になっているということの証拠にはなるかもしれない。
Jobs氏は決算発表の電話会議に珍しく出席し、Netbook分野がまだ「初期段階」にあると述べ、小型のインターネット閲覧デバイスを求める声に対するAppleの答えはiPhoneになるということを示唆した。しかし同氏は、Appleが最終的にその方向に向かって進む可能性を否定したわけではなく、「初期段階にあるこの分野が今後どのように進化していくか、その成り行きを腰を据えて見定めることにしている。それが実際に進化するのであれば、それに適応できるだけのちょっとした興味深いアイデアを有している」と述べた。
筆者は以前から、AppleがタブレットMacやNetbook、真のApple TVといった製品のさまざまな種類のモックアップをラボで動作させているものの、そういった製品はまだその時代を迎えていないか、まだニーズがないか、そのデザインをJobs氏が嫌っているといった理由で製品化に至っていないのだと考えている。こういったモックアップの1つが時々インターネットに顔を出すということを想像することはそれほど難しくはない。とは言うものの、いたずらのせいで奇妙なデバイスの情報がサーバログに現れるという状況を想像することもそれほど難しくはないのである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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