Appleが米国時間10月21日、2008年第4四半期(7〜9月期)の決算を発表した。それをすぐさま論評した技術系リポーターたちにとって最大の驚きは、めったに出席しない同社最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏が、電話会議に参加したことだったようだ。
以下はそのいくつかを抜粋したもの。
21日午後のAppleの業績発表で米国金融関係者の質問にSteve Jobs氏自らが答えたのは、投資家が恐怖心を抱いていることをAppleは気がついているということの表れだった。思い起こせば、AppleのCEOが業績発表に出席したのは8年前が最後で、その時Appleは数字がふるわず、ドットコムバブルの崩壊がシリコンバレーを襲う最初期の兆候の1つだった。--Jon Fortt氏(Fortune)
250億ドルの現金と短期証券を貸借対照表に計上しているAppleは、現在の経済崩壊を耐えるのに十分な状況にある。また、おそらくこの機会を利用できる立場にある。Appleは買収、特に大規模な買収を検討しているのだろうか。断ずるのは難しいが、Jobs氏がそれをほのめかしたという事実は確かに興味深い。おそらく、長らくうわさされてきたAdobeとの合併に乗り出す潮時なのだろう。--John Paczkowski氏(All Things Digital)
一方、Wired.comは、Appleが一般にかなり高価格のコンピュータを販売しているため、景気後退に特に弱いというアナリストの見方を引用した。
Endpoint TechnologiesのアナリストであるRoger Kay氏はWiredに対し、「たくさんの人が、多くのものを見にApple Storeへやって来るだろう。そして、(iPod)nanoや(iPod)shuffleを手にして店を出ることになるだろう」と述べ、「これは、人々が2008年に余裕があればしたいと思っていることだ」と語った。--Brian X. Chen氏(Epicenter)
Appleの「ガイダンス」を実際に真に受けている人はいない。同社は長年、米国金融市場を驚かせるために、実際の数字を過小評価していると見られてきた。しかし、その手段で誰も驚くことはない。Appleの四半期決算発表は、同社の最高財務責任者(CFO)が嘘をついていないと見せかけ、銀行アナリストはそれを信じるふりをするための訓練の場へと変えた。AppleのCEOであるSteve Jobs氏が、こうした見え透いた状況を避けたとしても不思議ではない。--Owen Thomas氏(Valleywag)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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