Microsoftは、オープンソース対プロプライエタリの戦いは基本的に終わったと考えているようだ。
Microsoftの知的所有権(IP)担当弁護士のHoracio Gutierrez氏は米国時間10月16日のインタビューで、「現在われわれは『ミックスドソース』になりつつあり、将来はさらにその方向性を強めるだろう」と述べた。Gutierrez氏は、Microsoftは多くの技術をオープンソースとして公開しているが、Red Hatなどのオープンソース企業はしばしば、自社オープンソース製品と平行して商用ソフトウェアをライセンスしていると述べた。「プロプライエタリとオープンソースの戦いは、過去のものになったと考えている」(Gutierrez氏)
しかし、Microsoftが、Red Hatや同社と知的所有権をめぐる契約を結んでいない企業と親密になる構えというわけではない。Microsoftは辛抱強く待っているが、Gutierrez氏によると同社の忍耐は無期限というわけではないという。
「ライセンスに向けたさまざまな努力が実を結ばないと判明すれば、われわれは最終的にはライセンス契約している顧客とわれわれの株主に対し、われわれのIPが守られていることを確実にする責任がある」とGutierrez氏。
Microsoftは何度にもわたって、LinuxはMicrosoftの複数の特許を侵害していると主張してきた。しかし、Microsoftはこれまで、この主張を根拠に企業を訴えたことはない。
Gutierrez氏は、今後も訴訟は避けたいと言う。そして、Novellと締結した合意に触れ、競合と協業することは最終的に双方にとってメリットをもたらす例だと述べた。
すばらしい技術面の協議を台無しにしたいなら弁護士を呼べというのが一般的な認識だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」