2008年7月の衝撃的なiPhoneの日本発売によって、さらにユーザーを増やしているiPod。iPhone発売前ですら、デジタルプレーヤーの世界シェア約7割を占有していたというから、もはやiPodの牙城が揺るぎないと思われる。だが、そんなiPodにも課題がある。
基本的にiPhoneも、iPodも音楽を聴くには、イヤホンが必要になる。通勤・通学時や、ジョギングやジムで使うにはそれでも充分だが、家でリラックスして音楽を鑑賞するならば、できれば少しいいコンポで音楽を流したいと考えるはずだ。だが、ダウンロードで手に入れた音楽などはコンポで聴くには手間がかかってしまう。家の中でも、iPodのお気に入りの音楽をいい音でゆったりと聴くことができないだろうか。
そこで登場するのがiPod対応のスピーカーシステムだ。特にiPod専用のドックを持ったコンポなら、家に帰ったときにはドックに置いて充電しながら再生、出かけるときはそのまま持って行くという「Dock&Play」というスタイルが使える。
今では、当たり前となったこのDock&Playというスタイルだが、実はあるエポックメイキングな機種の登場で一般的になった。そのスピーカーシステムとは、ボーズが2004年に発売したSoundDock。それまでiPodの音楽をイヤホン以外で聴くには、ヘッドホンジャックにミニスピーカーを取り付けていた。だがSoundDockは、iPod専用のドックを設けるという斬新な方法を提案した。驚きだったのは、その音質だ。コンパクトなサイズから信じられないほど豊かな低音を再現したのだ。家の中でも「iPodを高音質で聴ける」コンパクトスピーカーの市場を、この機種が新たに開拓したと言える。
その後ボーズは、充電池を内蔵した「SoundDock Portable」という製品を発表。さらにこの11月に初代SoundDockがモデルチェンジし「SoundDock Series II digital music system」として生まれ変わるという。
iPod所有者なら誰もが気になる定番iPodスピーカーシステムの新商品。さっそく機能や音質など、SoundDock Series II systemの魅力について見ていこう。
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