企業がそれぞれ異なるため、ソーシャルメディア広告およびマーケティングに対する普遍的な解決策は、明らかに存在しない。Sarner氏は最初のアドバイスとして、キャンペーンを始める理由を明確にすること、そして、「人々に話しをさせる」だけでは不十分だということを挙げた。流行に焦点を当てた戦略の一例として、「来シーズン流行するファッションの基本色は何色になるかつかんでいるか」と述べた。
質問に答えられたら、次は選択だ。既存のテクノロジを利用するのか、それとも社内で構築するのか、中心となるのはビデオか、ディスカッションか、「Digg」のような投票かなど、決めなければならないことはたくさんある。
ソーシャルメディアマーケティングにおける最もわかりやすい失敗の1つである、多数の有名企業が仮想世界「Second Life」に殺到したという2年前の事例について、その問題点は、誰もこれらの質問を口にせず、また、答えなかったことだ、とSarner氏は述べた。企業は単に、Second Lifeが大衆に受け入れられることを願って「仮想本社」を建設したが、Second Lifeがサブカルチャーや未来派にとってのニッチなフォーラムから脱却することはなかった。
明確にSecond Lifeの住人をターゲットにしている企業にとっては、Second Lifeキャンペーンはすばらしいアイデアで、3Dテクノロジを利用することで、実際に何か革新的なものを生み出すことができた、とSarner氏は説明し、電気自動車を例に挙げた。「たとえば、ホンダが完全な電気自動車を新車として売り出す場合、Second Lifeでキャンペーンを行えば、宣伝になる。電気自動車の未来性は、この部分に属する人たちに適合している」
経済の悪化により、企業は、あまり実績のない、マーケティングや顧客関係を目的としたソーシャルメディアへの支出を削減するかという質問に対し、Sarner氏はそうは思わないと述べ、多くの企業は、経済的に厳しい中、顧客との交流を維持するため、ウェブに目を向けるようになると語った。「ソーシャルメディアはライフラインになる。顧客との関係を損なわず、顧客の気持ちをつかむことが最も大切なことだ」
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する