Googleが週末にかけて、表計算ウェブアプリケーション「Google Spreadsheets」の画面を一新した。3月末にGoogle Docsに追加されたツールバーとよく似たシンプルなツールバーがページの上部に追加された。まず、こまごまとしたものがよりよく整理された。そして、さらに機能の追加に向けた準備が整えられた。
この変更は単に表面上のものだけではない。Googleによると、全体的な実行速度も改善されたという。ここ数年、筆者がGoogle Spreadsheetsの利用を避けてきた理由の1つは、大きなスプレッドシートに関してはExcelがSpreadsheetsを圧倒しているからだ。
細かいことだが、非常に重要なのはフルスクリーンモードの対応だ。Ctrl+Shift+Fキーを押すと、新たに追加された2つの画面が交互に表示される。1つはメニューバーを取り除いた画面で、もう1つはメニューバーとツールバーの両方が省略された画面だ。この機能を使えば、垂直解像度の低いノートPCでも、使える行数が増える。
またGoogleは、カレンダーツールとフォーム内でのURL処理ツールとの統合をさらに強化した。
またGoogleは、カレンダーツールとフォーム内でのURL処理ツールとの統合をさらに強化した。例えば、あるスプレッドシート上で共同作業をしている人々との会議の設定が「Share」(共有)メニューから直接行える。これにより、Google Calendarのイベントに会議の参加者、テーマ、スプレッドシートへのリンクが自動的に記入される。同様に、各フォームやフォーム確認メッセージに記入したURLは自動的にリンクに変換される。従来は、URLをアドレスバーにコピー&ペーストする必要があった。
これらの変更はいずれも些細なものかもしれないが、3月のDocsの変更と同様、ユーザーにとって魅力的な変更だ。「Google Chrome」を使えば、DocsやSpreadsheetsなどのツールがスタンドアロンのウェブアプリケーションとして利用可能であることを考えると、ユーザーとしては、Spreadsheetsの使い心地が自分の使い慣れたソフトウェアに近付けば近付くほど、より試したくなる。ただ大きな問題は、Spreadsheetsをより良くするために、Googleがこの新しいインターフェースの改善にどこまで取り組もうとしているかだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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